BeRealってなに?

PC知識

「BeReal(ビーリアル)」

2020年に公開されたフランスのSNSアプリで、リアルな日常の瞬間を友達と共有することを目的としています。

フィルターや編集なしでリアルな瞬間を共有するアプリで”盛らない、映えないSNS”として話題です。ユーザー数の97%が14~27歳のZ世代に該当する世代になっています。若者に特化したSNSです。

機能

1日1回ランダムに選ばれた時間にアプリから通知が届き、2分以内に「今何をしているのか」を内側と外側のカメラで同時に写真を撮って投稿します。

フィルターや編集機能がないため、ユーザーは飾らずにありのままの自分を見せることが求められます。
他のSNSとは違い、BeRealでは本物の自分を見せることで、よりリアルな交流が生まれます。
また、投稿は24時間後に消えるので、その瞬間だけを共有することができます。

投稿には簡単なキャプションと位置情報、音楽を任意で追加することができ、投稿された写真にはRealMojiというリアクションやコメントを付けることができます。

最近ではBTS(Behind The Scene)という機能が追加され、写真撮影直前の数秒間を録画し投稿することができるようになりました。

BeRealの特徴

・自分が投稿しなければ友達の投稿を見ることができない

友達の投稿を表示するには1日1回の投稿が必要です。投稿していない状態では閲覧を制限されてしまいます。
通知が届いた時間を過ぎてからも投稿することは可能ですが、その投稿には「〇分遅れ」と表示されます。

さらに、通知が来てから2分以内であれば何度でも写真を撮り直すことができますが、撮影した回数は投稿に表示されるため、撮り直しをしたことが相手に分かるようになっています。

・他人のフォロワーを確認できない

BeRealでは、他人のフォロワーを確認することはできません。

InstagramやX(旧Twitter)などのSNSでは、他人のフォロワー数が気になることもあるかもしれませんが、BeRealではそのような数字に縛られることなく、気軽に利用することができます。

ただし、自分と他人の共通の友達は表示されます。

・友達の過去の投稿を見ることができない

投稿した写真は24時間で消去されてしまうため、友達の過去の投稿を見ることはできませんが、自分の過去の投稿は見ることができます。

注意点

スクショをすると相手に通知がいく

スクショを撮ると、相手の写真の右上にスクショの回数が表示されます。
(なお、同じ写真を同じアカウントで複数回スクショしても、カウントは1回のみとなります。)

スクショされた側は、その数字をタップし、投稿を他のSNSにシェアすると誰がスクショしたのか特定できます。
スクショ後にブロックや友達削除をしてもアカウント名はバレてしまうので注意が必要です。

位置情報がバレる

位置情報を共有すると、写真を撮影した場所が他のユーザーに知られてしまいます。
デフォルトでは位置情報はオフになっていますが、オンにすると今後の投稿に位置情報が表示されます。

BeRealの使い方

1.登録

アプリがインストールできたら、アカウントを作成し、基本情報を登録していきます。

最初に登録するのは、電話番号とそこに届く認証コード、アカウントの名前、生年月日、ユーザー名(IDのようなもの)です。

アカウントの作成後は自身のプロフィール画像や自己紹介を追加したり、友達の追加が行えるようになります。

2.撮影

BeRealで投稿するためには、写真を撮る必要があります。

特徴的なのは、内カメラと外カメラで同時に写真を撮ることと、写真を撮る際にフィルターは使えず、撮った後も加工ができないという点です。

3.投稿

写真を撮った後、キャプションなどを任意で追加したら公開範囲と音楽の有無を選択して投稿することができます。

この時、投稿時間に遅れた場合や撮り直しをした場合は「○時間の遅れ、○回の再受験」と表示されます。

使う上で気を付けるべきこと

・公開範囲の設定

BeRealで投稿される写真の公開範囲は2段階で設定することができます。「私の友達」か「友達の友達」です。
公開範囲を「私の友達」に設定すると、自分が友達追加を承認したユーザーにのみ投稿が公開されます。
「友達の友達」の場合は、友達追加を承認したユーザーに加えて、そのユーザーの友達にも投稿が公開されます。他のSNSでは基本的に全世界に公開されますが、BeRealではそういった設定がありません。

写真を投稿するたびに公開範囲の設定ができるので、範囲設定が自分の希望のものになっているか毎回確認するようにしましょう。

・位置情報の表示

写真を投稿する際には、位置情報を共有することも可能です。
投稿ごとに、BeRealを撮影した場所が「○○県,○○市」などと表示されます。

デフォルトでは位置情報がオフになっていますが、一度オンにすると手動でオフに切り替えるまでその後のBeRealの投稿に撮影場所の位置情報が表示され続けます

写真撮影後の「送信」ボタン上にある位置情報アイコンから設定できるので、こちらも必ず確認するようにしましょう。

まとめ

現在主流になっているSNSでは、日常の美しい瞬間を切り取ったり、おしゃれな瞬間を切り取ったりなど、いわゆる「映える」投稿があふれています。

一方BeRealは、写真にフィルターをかけたり編集することなく、
一度だけの本当の自分を友達に見せる」ことを利用者に促しています。

寝起きの写真やすっぴんの写真、写すものがないからと家の壁の写真や天井の写真も多く投稿されています。

毎日2分以内に投稿するとなると、いくら完璧に見える人でもそれ以外の部分が見えてきますね。

フォロワー数や「いいね」数にとらわれることなく、友達との間に生まれるリアルなつながりを楽しむことができます。

今何を食べているか、どんな景色を見ているのか、本当に親しい人のみとのコミュニケーションができるので、若者たちから支持を集めているんですね。